【家を解体する前にすることは?】15の手続きを確認して、スムーズで安価な解体工事を
「実家を解体する」「新築用地の古家を解体する」様々な理由で解体工事が行われますが、「解体工事を行う前にするべきこと」をご存知でしょうか。
本記事では、これから解体工事を行う予定の人に向けて、解体する前にやっておきたいことを解説します。
解体工事中に「やっておけばよかった…」と後悔を抱えずに済むように、内容をよく読んで工事を依頼しましょう。
>関連コラム:解体工事の手順は?【工事業者側・依頼主側】双方の流れを一挙解説
目次
家を解体する前に…「公的機関に申請」
家を解体する前に…「ライフラインの停止」
家を解体する前に…「ほかにすることは?」
家を解体する前に…「コレをして節約を」
まとめ│家は解体する前から忙しくなる
茨城県の新築・リフォームは「エヌエス創建」まで
目次
家を解体する前に…「公的機関に申請」
必ず行う必要があるのは「公的機関への申請」です。申請を行わずに解体工事を行ってしまった場合、罰金を支払うことになるかもしれないので、必要な届出は必ず行いましょう。
家がある自治体に…「解体工事届」
解体工事を着工する7日前までに提出する義務があるのは、「建設リサイクル法に基づく解体工事届」です。
建設リサイクル法とは、限りある資源を有効に活用することを目的とした法律です。解体工事を行うことで発生する、コンクリート。アスファルト・建設発生木材といった廃棄物をリサイクルして利用することを目的としています。
一般住宅の解体工事を行う場合「解体する建物の床面積が80m2以上」「特定建設資材(コンクリート・アスファルト・木材)を用いた建物の解体」「解体工事の費用が500万円以上になる場合」こうした条件に合致する場合、原則施主が都道府県に提出しなければいけません。
違反すると10~50万円の罰金を課せられる可能性があるので、自身で提出するか解体業者に委任するかして、必ず提出しましょう。
>関連リンク:環境省 建設リサイクル法の概要
>関連リンク:東京都都市整備局 建設リサイクル法に違反した場合の罰則
接する道路の管理者に…「道路使用・占用許可申請」
解体工事を行うとき、よほど敷地が広くない限り、解体用のショベルカーや運搬用のダンプトラックが道にはみ出してしまいます。継続的に道路を占有するため「道路使用許可・道路占用許可」という申請を警察署宛て提出する必要があります。
提出する必要があるのに申請しなかった場合は、罰金や懲役刑になる恐れがあるので、必要かどうか確認しましょう。
古い家でアスベストが出る…「特定粉じん排出等作業の実施届出」
解体予定の家が平成18年以前に建てられた建物なら「特定粉じん排出等作業の実施届出」を求められる可能性があります。
この届出は、解体予定の家にアスベスト(石綿)が使用されている場合に提出しなければいけません。
解体工事のときにアスベストが肺に入ると、肺がんを含む様々な病気を引き起こす原因になります。こうした健康被害を避けるために、近隣住民への周知や、飛散防止材をまくなど特殊な施工が求められます。
家を解体する前に…「ライフラインの停止」
行政への申請のほか、契約しているライフラインの運営会社への連絡も求められます。撤去工事を伴うこともあるので、解体工事が行われる前に撤去工事を完了できるよう早めに連絡しましょう。
電気の停止
ライフラインの代表格である「電気」は、事前の撤去工事が必要です。
普段意識することはありませんが、電柱・電線から電気メーターへは引込線が張られています。引込線から電気メーターを経由して宅内に送電されますが、この引込線および電気メーターは電力会社の保有する財産です。建物と一緒に取り壊すことはできないので、事前に取り外す工事を行います。
管轄の電力会社に依頼することになりますが、依頼してすぐに工事できる訳ではありません。一週間以上は余裕を見て、解体することが決まったらすぐに連絡するようにしましょう。
ガスの停止
電気と同様に重要なライフラインは「ガス」です。誤ってガス管を破損してしまえば重大な事故につながりかねないので、確実な連絡・撤去を行いましょう。
連絡すると、ガスメーターの閉栓、ガスメーターの撤去、都市ガスの場合はガス管の切断や撤去が行われます。電気と同様で、連絡してから工事に入るまでにタイムラグがあるので、解体が決まり次第、すぐに連絡することが大切です。
水道は解体後に停止
ライフラインの中で例外となるのが「水道」です。解体作業中は、粉じんが巻き上がり隣家に迷惑がかからないように、散水しながら作業を行います。解体作業が始まる前に水道を止めてしまうと作業に支障を来すので、解体作業が全て完了してから停止手続きを取りましょう。
電話・インターネット・ケーブルテレビも
ほかに「電話・インターネット・ケーブルテレビ」など、各種通信回線を引き込んでいる場合は、電気・ガスと同様に、取り壊しの予定が立ち次第、配線やレンタル機器の撤去予定日を決める手続きを取りましょう。
家を解体する前に…「ほかにすることは?」
住宅の解体はほかにも事前に行っておくべき事項があるので、必ず一つずつ完了させていきましょう。
建物の名義人と相続人、抵当権を確認
解体予定の建物は、必ず「名義人・相続人・抵当権の有無」を確認しましょう。
長年住んでいたからといって、名義人が住まい手とは限りません。法務局に出向いて最新の土地建物の登記簿を取得、現在の持ち主、相続権のある人、抵当権の有無を確認して解体しても法的に問題ないことを調べましょう。
>関連コラム:【実家の解体費用は誰が払う?】相続時のトラブルを避ける方法を解説!
浄化槽の汲み取り作業の依頼
解体予定の建物が浄化槽を利用していた場合「浄化槽の汲み取りを専門業者に依頼」する必要があります。浄化槽自体は解体業者が撤去してくれるのですが、浄化槽の中身は解体作業が始まる前に、専門業者に依頼して汲み取ってもらいます。
庭木・庭石の処分方法を協議
意外と処分に困るものの代表は「庭木・庭石」です。
庭木や庭石は、いかに形が整っていても、引き取り手がいなければ価値がありません。一方で更地にするために処分しようとすると、クレーンとトラックが必要になり、産業廃棄物として処分するため費用を要します。
少しでも安価に解体を済ませるため、建物の解体と一緒に処理を考えましょう。
解体前のお祓いをするなら依頼先を決める
不要と考える人もいますが「必要なら解体前のお祓い」を手配しましょう。
古家ならではの家に対する思いを整理するため、さらに解体工事の安全を祈願するため、お祓いを行うケースは多いです。依頼するなら、ライフラインの手続きと同様に、早めに動き出すことが大切です。
近隣住民への工事内容の説明
重要なことのひとつは「周辺住民への工事内容の説明」です。
解体作業中は粉じんが上がってしまい、隣近所の家へもホコリが侵入してしまいます。解体後も良好な関係を築くために、どんな工事を行い、いつからいつまで工事が続くのかを伝えておきましょう。
>関連コラム:【解体工事】トラブル事例10選│トラブル回避の方法も解説
家を解体する前に…「コレをして節約を」
解体工事は想像以上にお金がかかります。記事の終わりに、解体工事が始まる前に行うことで、解体工事でかかる費用を節約できる方法を紹介します。
>関連コラム:「解体費用を払えない…」対処法は5つ│それぞれ特徴を解説します
残置されている家具・家電の処分
1つ目は「残置物である家具・家電を可能な限り処分すること」です。
解体予定の家の中には、住んでいた人が残した多くの荷物が残されるケースがあります。個人として分別処理すれば費用はあまりかかりません。一方で産業廃棄物として建物と一緒に処分すると産廃として扱われるため、処理費用が高額になります。
可能な限り、残置物は自分の手で処理しましょう。
>関連コラム:「家の解体、残置物はどこまで片付けるべき?」費用や注意点も解説します
適切な手順での解体業者探し
2つ目は「解体業者を適切な方法で探すこと」です。
適当に解体業者を選定してしまうと、思った以上に長い工期を示されたり、法外に高額な費用を請求されたり、不必要な手間がかかる恐れがあります。
1社に決めずに、複数社に見積もり依頼を出す、解体工事についての相談をしてみるなど、予算・人柄が合う業者を探しましょう。
>関連コラム:【解体業者の探し方・選び方】8つのポイントと3つの注意点
解体後の土地の利用方法を決める
「建物を解体してからの土地の利用方法」を早めに決めておきましょう。
古家があるときは固定資産税の減免を受けられますが、解体後は更地になるので固定資産税が上がってしまいます。何も使わずに持っていても維持費がかかるだけです。
新たに住宅を建築するのか、売却してしまうのか、方針を定めましょう。
まとめ│家は解体する前から忙しくなる
住宅を解体する「前」にするべきことについて解説しました。解体作業は業者に依頼してしまえば、いつの間にか更地になっています。持ち主が忙しいのは解体作業が始まる前の段階です。
しなければならないことが多いですが、早めに行動することで、解体作業がスムーズになるとともに費用を抑えられる可能性があります。
行うべきことをリストアップして、解体前の忙しさを乗り切りましょう。
>茨城県で解体工事を検討している人は「エヌエス創建」までご連絡ください!
茨城県の新築・リフォームは「エヌエス創建」まで
エヌエス創建は、茨城県石岡市に本社を有する、地元に根ざした工務店です。
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どんな工事でも、真心こめて、丁寧に対応させて頂きます。
【施工エリア】
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