「家の解体、残置物はどこまで片付けるべき?」費用や注意点も解説します
住宅の解体を依頼する必要が出たとき、疑問に思うのは「家の中の家具や細々したもの、残しておいていいの?」ということ。
建物本体の解体は自分ではできそうもないので業者に依頼するとして、家具や生活用品は自分でも処理できそうです。しかし内心は解体業者が取り壊すとき、一緒に持っていってくれることを望んでいませんか?
本記事は、こうした住宅の解体に伴う不用品の処理について解説します。
実は意外とお金と時間がかかるこの作業、内容を理解して効率よく、安く完了させましょう。
目次
解体工事の残置物、残していいものは?
1)そもそも残置物って何?
2)残置物は全て除去する
解体工事の残置物「費用はどれくらい?」
1)業者に依頼する場合の費用
2)自分で処理する場合の費用
3)残置物処理の節約方法
解体工事の残置物処理で気をつけたい点
1)一般廃棄物と産業廃棄物の違いを把握
2)どちらにも該当しない「家電4品目」
3)浄化槽汚泥の撤去も必要
まとめ│解体の残置物処理費を節約しよう
茨城県の新築・リフォームは「エヌエス創建」まで
目次
解体工事の残置物、残していいものは?
早速本題に入り、解体工事に伴い発生する残置物の中で、残していいものを確認してみましょう。
そもそも残置物って何?
まず、残置物とは何なのか、定義を確認しましょう。残置物とは「建物の解体に際して、前の居住者や所有者が残しているもの」を指します。
たとえば、タンスやベッドといった家具類、布団や食器などの日用品が室内に残っている場合です。
残置物は全て撤去する
「残置物は全て撤去する」というのが基本的な考え方です。
建物は解体されると産業廃棄物として処理されますが、家の中の残置物は一般廃棄物に該当し、混合処理することは法律で認められていないからです。
建物を解体する業者に、一般廃棄物の分別を依頼することも可能な場合はありますが、本来の業務とは異なり、さらに多大な手間を要するので費用は高額になりがちです。
法律の面でも、費用の面でも、自分で処理をする方がメリットが大きいといえるでしょう。
解体工事の残置物「費用はどれくらい?」
では、残置物を全て残してしまった場合、どの程度の金額を請求されるのでしょうか。
業者に依頼する場合の費用
まずは「業者に依頼する場合」の費用です。
廃棄物を入れるコンテナは1m×1m×1mで1m3の大きさが標準的で、1コンテナあたり10,000~15,000円前後が大まかな相場です。加えて人件費や運搬費用がかかるので、戸建ての場合、残置物の処理を全て依頼すると最低でも10万円からの費用が必要になります。
残置物の量と内容によっては金額が跳ね上がることもあるので、全て業者に依頼する場合は「高額な費用がかかる。具体的な金額は見積もりを依頼しないと分からない」と認識しておきましょう。
自分で処理する場合の費用
一方「自分で処理する場合」はどの程度の費用がかかるのでしょうか。茨城県石岡市のごみ処理を例にしてみましょう。
茨城県石岡市では、霞台クリーンセンターみらいへ持ち込む場合、10kgあたり100円の費用が必要になります。さらに粗大ごみとして大型のゴミを回収してもらう場合、収集運搬費用として、大1,020円・中510円・小300円の費用が求められます。
数百円から数千円程度の費用で残置物を処理できることになるので、やはり自分でできる分は自分で廃棄処理を行う方が経済的といえるでしょう。
残置物処理の節約方法
残置物は可能な限り自分で処理した方が安価であることが分かりましたが、他にもっと費用を節約する方法はないのでしょうか。
1つ目のアイデアは「中古買取業者への依頼」です。
解体予定の家の中には、まだまだ使えそうな品が多いもの。使えそうな物を別にとっておき、まとめて中古買取業者に引き取りを依頼すると、処理費用が浮くことに加えて、買い取り費用を受け取れるかもしれません。
また、特に高額に取引できそうなものがあれば、メルカリなどのフリーマーケットアプリを利用するのも手です。
2つ目のアイデアは「解体・産廃業者への相見積もり」です。
改めて調べると、解体業者は地域の中に複数あり、必要な処理費用も会社によってまちまちです。1社に決め打ちせずに、複数社に相見積もりを取って費用を比較してみましょう。
なお、異常に安い価格の業者がある場合は、不法投棄を行う粗悪な会社の可能性があります。依頼するなら、どうしてその金額で処理できるのか、そもそも産廃処理業として許可を受けている業者なのか、確認してから依頼するようにしましょう。
解体工事の残置物処理で気をつけたい点
解体工事で問題になりやすい残置物の処理について解説してきましたが、最後に全般的に気をつけておきたい点を解説します。
一般廃棄物と産業廃棄物の違いを把握
私たちが日常的に捨てるゴミのことを「一般廃棄物」といい、事業で生じたゴミのうち特定の種類を「産業廃棄物」と称します。それぞれ取り扱う業者の許可の種類も異なるので、主に一般廃棄物がメインになる残置物は一般廃棄物を取り扱う業者に、建物の取り壊しで生じた廃棄物は産業廃棄物を取り扱う業者に依頼することになります。
どちらにも該当しない「家電4品目」
解体予定の建物の中には、家電が含まれていることでしょう。実は家電の中で「エアコン・テレビ・冷蔵庫冷凍庫・洗濯機衣類乾燥機(家電4品目)」は一般廃棄物にも産業廃棄物にも該当しない可能性があります。
家電リサイクル法で定められているとおり、家電製品から、まだ使える材料をリサイクルして、廃棄物の減少と資源の有効活用を目的としています。
具体的な処分方法は下記3つのいずれかです。
- 購入した電気店での引き取り
- 市区町村への問い合わせ
- 指定引き取り場所への持ち込み
また、収集運搬費用とリサイクル料金が必要になります。少なくない金額ではありますが、許可を受けた業者に費用を支払って処分することで、不法投棄や不適切処理の可能性を下げられるので、適切な処理を心がけましょう。
なお、中には無料での回収を宣伝しながら走るトラックや、空き地にて無料回収を行う業者もいますが、許可を受けていない業者の可能性もあります。不法投棄による火災発生などの危険性もあるので、確実に正規の処理業者に依頼するようにしましょう。
>参考リンク:経済産業省 家電4品目の「正しい処分」早わかり
浄化槽汚泥の撤去も必要
古家のトイレがくみ取り式や浄化槽であった場合「汚泥処理の費用」も認識しておきましょう。解体時、くみ取り式のトイレや浄化槽も一緒に撤去する必要がありますが、撤去する前には、くみ取り・清掃・消毒を行わなければいけません。
一般処理・産廃処理の業者とは別に「浄化槽清掃業」の許可を得た業者に依頼します。
くみ取りから消毒までを一括して行う場合、10万円前後の費用が必要になりますが、続く解体工事を行う際に必要な工程なので、費用を準備しておきましょう。
まとめ│解体の残置物処理費を節約しよう
古家の解体工事を実施する場合に問題となる「残置物」について解説しました。
残置物は主に一般廃棄物扱いとなり、業者に依頼する場合は1軒あたり最低でも10万円を超える費用が必要になります。一方で自分で地域の一般廃棄物処理工場に持参したり、粗大ごみとして依頼すると費用が抑えられそうです。
処理するべきゴミは多岐にわたり、多大な手間を要してしまいますが、費用を抑える点、適切な分別を行う観点からも、まずは自分で分別処理を行ってみましょう。
茨城県の新築・リフォームは「エヌエス創建」まで
エヌエス創建は、茨城県石岡市に本社を有する、地元に根ざした工務店です。
新築・リノベーション・各種リフォームから解体工事まで、家づくりに関わる一切をご依頼頂けます。
どんな工事でも、真心こめて、丁寧に対応させて頂きます。
【施工エリア】
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