古い家の断熱リフォーム|種類や費用・価格を抑えるポイントを解説

古い家断熱リフォームってどんなことができるの?」こんなお悩みが解決できる記事です。

古い家に住んでいる方の中には「家の外と気温が変わらないのでは?」と困っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、多くの断熱リフォームの実績を持つ茨城の工務店『エヌエス創建』が、古い家でもできる断熱リフォームについて以下の項目を解説します。

  • 断熱リフォームの種類・費用相場
  • 断熱リフォームの効果
  • 断熱リフォームを安くする方法

施工事例についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

 

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 古い家の断熱リフォーム|種類と費用相場

断熱リフォーム

断熱リフォームの種類・費用相場は、以下の通りです。

項目 費用相場
天井の断熱リフォーム 10万円〜50万円
床下の断熱リフォーム 20万円〜120万円
壁の断熱リフォーム 50万円〜200万円
窓の断熱リフォーム 2万円〜12万円

 

断熱リフォームの具体的な方法については、以下で1つずつ紹介します。

天井の断熱リフォーム

天井の断熱リフォームは、以下2つの方法があります。

 

施工内容 特長
敷き込み工法
天井の骨組みの間にマットやボード状の断熱材を入れていく方法 ・吹込み工法と比べて安くできる
・隙間ができやすい
吹き込み工法
ウレタンフォームなど綿状の断熱材を吹き込む方法 ・障害物が多くても施工しやすい
・隙間ができにくいので、断熱性が高い

 

天井の断熱リフォームは、夏は屋根からの熱を伝わりにくくし、冬は熱が屋根へ逃げるのを防止する効果があります。

施工内容や使用する断熱材で費用は異なりますが、費用相場は「約5,000円〜25,000円/1坪」です。

しかし、「天井裏に人が入れない・強度がない」などがあれば、天井を剥がして施工する必要があり、20万円ほどの追加費用がかかります。

床下の断熱リフォーム

床下の断熱リフォームは、以下3つの方法があります。

 

施工内容 特長
床下から断熱材を入れる工法
費用相場:約1万円〜1.5万円/1坪
骨組みの間にマットやボード状の断熱材を床下から入れていく方法 ・安く施工できる
・施工期間が短い
床下から断熱材を吹き込む工法
費用相場:約1.5万円〜2万円/1坪
ウレタンフォームなど綿状の断熱材を床下に吹き込む方法 ・隙間なく施工できる
・断熱材の厚みを調整できる
室内から床を剥がして断熱材を入れる工法
費用相場:約3.5万円〜6万円/1坪
床材のリフォームと同時に断熱材を入れる方法 ・室内から作業できるため、質の高い施工ができる

※費用は、部屋の広さや使用する断熱材などで異なります。

床下の断熱リフォームを行うことで、特に冬の床の冷たさを解消できます。

床がへこむなど床材に問題がある場合は、床材リフォームと断熱リフォームを同時にすることで費用を抑えられるのでおすすめです。

ただし、床がへこむ原因として床下にある構造材の劣化などが考えられるため、リフォーム前に業者による現地調査をしてもらうといいでしょう。

関連記事:床を踏むとへこむ・沈むなど床が抜けそうな症状の原因と対策|応急処置・リフォーム方法と費用など解説

壁の断熱リフォーム

壁の断熱リフォームは、以下3つの方法があります。

 

 

施工内容 特長
充填断熱
費用相場:約2.5万円〜5万円/1坪
壁を剥がして断熱材を埋めていく方法 ・外張り断熱と比べて安くできる
・断熱材の劣化が遅い
外張り断熱
費用相場:約5万円〜10万円/1坪
家の外壁に断熱材・外壁材を貼り付ける方法 ・断熱効果が高い
・工事期間が天候に左右される
熱塗装
費用相場:約4万円〜6万円/1坪
断熱性・遮熱性のある外壁塗装を施工する方法 ・塗料のバリエーションが少ない
・断熱材よりも断熱効果が劣る

※費用は、使用する断熱材などによって異なります。

壁の断熱リフォームは範囲が広いため、内側・外側のどちらから施工するかで費用が大きく異なります。

断熱効果が高い工法は「外張り断熱」と言われていますが、材料や足場の設置などによって費用が高くなる傾向にあります。

施工内容や施工場所によっては、仮住まいが必要となるケースもあるので、注意しておきましょう。

窓の断熱リフォーム

窓の断熱リフォームは、以下3つの方法があります。

 

 

施工内容 特長
カバー工法
費用相場:約8万円〜15万円/1箇所
既存のサッシの上に新しいサッシをかぶせ、新しい窓を取り付けつ方法 ・窓がやや小さくなる
・窓の種類を変更できる
内窓の設置
費用相場:約8万円〜12万円/1箇所
既存の窓の内側に断熱効果のある内窓を設置する方法 ・窓がやや小さくなる
・窓の種類を変更できる
ガラス交換
費用相場:約5万円〜10万円/1箇所
シングルガラス(単層)からペアガラス(複層)へ交換する方法 ・サッシの断熱性は変わらない
・結露対策や防音対策にもなる
サッシの交換
費用相場:約2万円〜4万円/1箇所
既存のサッシを枠ごと外し、断熱性の高いサッシへと交換する方法 ・ガラスの断熱性は変わらない
(シングルガラスの場合、断熱性は低い)

※窓の大きさやガラスの機能性などによって、費用は異なります。

断熱リフォーム

出典:日本建材・住宅設備産業協会

日本建材・住宅設備産業協会は、「夏も冬も開口部を通して大量の熱が出入りするため、窓の断熱対策が重要である」と発表しています。

特に古い家の窓は、熱を通しやすいシングルガラス(単層ガラス)やアルミサッシが使用されているため、リフォームすることで大きな断熱効果を期待できます。

古い家で断熱リフォームする効果

古い家でも断熱リフォームすると、さまざまな効果を得られます。

具体的な効果は、以下の通りです。

 

  • 光熱費を抑えられる
    • 冷暖房機の稼働率が下がる(省エネ化)
  • 寒暖差によるヒートショックの予防になる
    • 急激な温度変化を防ぎ、健康リスクを低減する
  • 結露を防止
    • 天井や壁、床などのカビ・腐食を防止する
  • カビ・ダニを防止
    • 風邪やアレルギーなどの病気のリスクを低減する

 

古い家での断熱リフォームは快適な生活を可能にするだけでなく、病気のリスク低減も期待できます。

【築30年以上】古い家の断熱材でも効果ある?

古い家に住んでいる方の中には、「断熱材は入っているけど、夏は暑いし冬は寒い」という方がいるのではないでしょうか。

断熱材が入っているのに効果を感じられない場合は、以下のようなことが原因で断熱機能が低下している可能性があります。

  • 断熱材が劣化している
  • 隙間が多く断熱効果が低くなっている
  • 断熱材が薄い
  • 一部にしか施工されていない

床下点検口などから断熱材の確認はできますが、断熱材の状況や隙間についてなど素人では判断できない可能性があります。

プロであれば適切な診断ができるので、プロに調査してもらうことをおすすめします。

茨城県で断熱材などについてお悩みの方は、『エヌエス創建』にご相談ください。

 

茨城県でリフォームや建て替えを検討中の方へ

エヌエス創建では、現場の調査からお見積書提出まで無料で行っています。
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断熱リフォームの施工事例・費用

断熱リフォームは家全体に施工するだけでなく、「部分断熱」という選択肢もあります。

実際に茨城の工務店『エヌエス創建』が施工した、断熱リフォームの事例を3つご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

施工事例1:廊下の断熱リフォーム

床下断熱リフォーム

施工事例:石岡市 廊下床上張り工事

項目 内容
施工箇所 玄関・廊下
施工期間 2日
施工費用 20万円〜30万円

 

こちらは、「廊下がふわふわするから直してほしい」というご依頼でした。

現場を確認したところ下地には問題ありませんでしたので、断熱材を敷き、床材の上張り工事を行いました。

施工事例2:浴室・洗面所・内窓の断熱リフォーム

浴室断熱リフォーム

内窓断熱リフォーム

施工事例:石岡市 水回りリフォーム工事

項目 内容
施工箇所 浴室・洗面所・リビング内窓
施工期間 約1週間
施工費用 150万円〜200万円

 

「浴室は広い方がいい」「洗面所が寒い」という事で、浴室・洗面所のリフォーム工事・断熱工事を行いました。

また、リビングに大きい窓があり「夏は暑く、冬は寒い」ということで、内窓を設置しました。

関連記事:【洗面所・脱衣所が寒い…】原因はなに?手軽に取れる対策・根本から解決する対策も紹介!

施工事例3:断熱・耐震フルリノベーション工事

フルリノベーション

施工事例:石岡市 断熱・耐震フルリノベーション工事

項目 内容
施工箇所 全面
築年数 40年
施工期間 5ヶ月
施工費用 1,500万円〜2,000万円

 

こちらは、新築にするのか・フルリノベーションをするのかで迷われていた事例です。

「旦那様のお爺様が建てた家なので大切にしたい」と言われていましたので、フルリノベーションを施工しました。

既存の建物がシロアリの食害でかなり傷んでいましたが、残せるものは残し、耐震補強工事や断熱・気密工事まで行っています。

断熱リフォームの費用を安くする方法

最後に断熱リフォームの費用を安くする方法を2つ紹介します。

補助金を利用する

費用を抑えて断熱リフォームするためには、補助金を活用しましょう。

断熱リフォームに活用できる補助金は、以下の通りです。

  • こどもエコ住まい支援事業
  • 先進的窓リノベ事業
  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業
  • 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
  • 次世代省エネ建材の実証支援事業
  • お住まいの自治体が独自に行っている補助金

関連記事:【2023年最新】こどもエコすまい支援事業"リフォーム"について解説!

補助金には、申請条件・申請期限などがあります。

また、工事業者を通して申請が必要な補助金も多いため、工事業者にはリフォームを依頼する前に「補助金を活用できるか」を確認しておくといいでしょう。

部分断熱を選択する

断熱リフォームで費用を抑えたい場合は、部分断熱という選択肢があります。

部分断熱とは、滞在時間が長いリビングや寒暖差を抑えたい洗面所・浴室など、場所を絞って断熱リフォームを施工することです。

例えば、「2階にはあまり行かない」「洗面所・浴室がとくに寒い」という場合は、家全体を断熱リフォームする必要はありません。

自分の生活スタイルに合わせて部分断熱することで、費用を抑えられます。

まとめ

古い家で断熱リフォームする方法と費用相場などについて紹介しました。

補助金の活用や部分断熱を施工すれば、費用を抑えて断熱リフォームできます。

断熱リフォームを検討中の方は、施工内容や見積もりなどを業者へ相談してみてはいかがでしょうか。

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