外壁塗装が剥がれる原因・補修方法・放置リスク|費用実例、DIY補修できるかなども解説
「外壁塗装が剥がれる原因は?」「外壁塗装の補修方法は?」こんなお悩みが解決できる記事です。
家を建てたばかりなのに外壁の塗装が剥がれてしまって、ショックを受けた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、数多くの外壁塗装実績を持つ茨城の工務店『エヌエス創建』が、外壁塗装について以下の項目を解説します。
・外壁塗装が剥がれる原因や補修方法
・塗装の剥がれを放置するリスクと対策
施工実例や費用、DIY補修についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
外壁塗装が剥がれる原因
外壁塗装が剥がれる原因は、以下の3つが挙げられます。
- 施工不良
- 外壁・塗料の経年劣化
- 外壁の施工方法が原因
それぞれの原因について解説します。
施工不良が原因
外壁塗装をしてから3年以内に塗装の剥がれやクラック(ひび割れ)、表面の膨れが起きている場合は、施工不良の可能性があります。
施工不良が起きる原因は以下のとおりです。
- 下地処理が不十分
- 塗料の薄め方が不十分
- 下塗り不良
- 高圧洗浄後の乾燥不足
- 塗膜の硬化不良
- 下塗り・中塗り・上塗りの間隔が不適切
外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの三度塗りをすることが基本です。
三度塗りの中でどこか一つでも不適切な施工が行われると、外壁塗装が剥がれる原因となります。
外壁・塗料の経年劣化が原因
外装塗装の剥がれに加えて、以下のような症状がある場合は経年劣化が原因です。
- 藻・カビ・コケ
- ホコリ
- 鉄のサビ
- 木の腐食
太陽による紫外線や熱、雨風にさらされ続けることによってこれらの症状が現れます。
また、塗料には耐久年数があるため、塗装後から時間がたっている場合は外装塗装が剥がれる可能性があります。
塗料別の耐久年数目安は以下のとおりです。
- アクリル系塗料:5〜8年
- ウレタン系塗料: 6~10年
- シリコン系塗料: 8〜15年
- ラジカル系塗料:12~15年
- フッ素系塗料:15~20年
藻やカビ、木の腐食などの症状がある場合は、外壁や塗料の経年劣化と考えていいでしょう。
しかし、地域や建物の立地によって、太陽(紫外線)・雨風の当たり具合が違うため、耐久年数よりも前に劣化する可能性もあります。
外壁の施工方法が原因
外壁の施工方法が不適切だった場合も、塗装が剥がれる原因となります。
例えば、外壁の内側に通気スペースがない「直貼り工法」です。
直貼り工法は、2000年代以前に建てられた建物に多い工法で、湿気の逃げる道がないことから外壁塗装の剥がれが起きてしまいます。
ただし最近の住宅は、外壁内に通気スペースを設ける「通気工法」が主流であるため、直貼り工法による原因は考えにくいものもあります。
外壁塗装の剥がれ対処法|発見直後の対処法と補修方法
外壁の塗装が剥がれてしまった場合の対処法や補修方法について解説します。
- 発見直後の対処法
- 補修方法と費用相場
- DIYで補修できるか
以下で1つずつ解説します。
発見直後の対処法
外壁塗装の剥がれを見つけたら、プロに現地調査を依頼することをおすすめします。
なぜなら、原因の特定だけでなく、その他に修繕すべき点がないかを確認できるからです。
例えば、外壁塗装の剥がれに気づくのが遅ければ、木材などが腐っている可能性などもあります。
この場合、素人では見つけにくいため、プロに現地調査を依頼することがおすすめです。
一方で施工不良がある場合は、施工当時の内容・原因によって以下の保証が使える可能性があります。
- 自社保証
- 製品保証
- リフォーム瑕疵(かし)保険
- 外装塗装会社が加入している団体や組合による保証
施工不良を見つけた場合、まずは施工した業者にお問い合わせし、万が一、施工した業者の対応が悪い場合は、消費者センターへ問い合わせてみてください。
補修方法と費用相場
外壁塗装の補修方法と費用の目安は以下の表のとおりです。
補修方法 | 費用の目安(30坪・2階建て)※1 | メリット |
塗り替え | 90~140万円 | 価格を抑えられる |
カバー工法 | 150~200万円 | 貼り替えよりも安い
断熱性・遮音性が高まる |
貼り替え | 200~300万円 | 防水性・断熱性が高まる
外壁ないの状態をチェックできる |
※1:紹介した費用は目安であり、壁の状態や塗料の種類などによって変化します
外壁の状態によって異なりますが、外壁の一部を補修する場合は1箇所あたり1,000〜2,000円ほどで、外壁全体を補修する場合は1㎡あたり1,700〜5,000円ほどが相場です。
DIYで補修できるか
外壁の塗装が剥がれた場合、DIYで補修する方法もありますがおすすめはできません。
なぜなら、外壁塗装を行うまでにも複数工の程が必要であり、素人での塗装はむずかしいからです。
具体的には、塗装には以下4つの工程が必要です。
- 外壁の洗浄
- 補修
- 下地処理
- 外壁塗装
高所を施工する場合など、足場が必要な場合もあります。
また、一部だけ補修しても、成功後に他の外壁が剥がれてくる可能性もあるので、プロへ依頼することをおすすめします。
外壁塗装の剥がれを放置する5つの重大リスク
外壁塗装の剥がれを放置しておくと、建物への被害が出る恐れがあります。
放置によって起こり得るリスクは、以下の5つです。
- 美観が損なわれる
- 保証期間が終了してしまう
- 住宅性能が低下する
- 建物の資産価値が低下する
- 剥がれの箇所が広がる
それぞれのリスクについて詳しく解説します。
美観が損なわれる
外壁が剥がれていると、家の景観が大きく損なわれます。
外壁が剥がれて下地が見えるような状態では「古い家」という印象を与えるでしょう。
外壁の塗装をし直すだけでも建物の印象が大きく変わるため、早めに補修をするのがおすすめです。
保証期間が終了してしまう
外壁塗装の剥がれを放置していると、保証期間が終了する可能性があります。
具体的には、以下のような保証が使える可能性があります。
- 自社保証
- 製品保証
- リフォーム瑕疵(かし)保険
- 外装塗装会社が加入している団体や組合による保証
これらには保証期間があり、期限が過ぎるとすべて自費での補修となります。
費用の負担を減らすためにも、外壁塗装の剥がれを見つけた場合はすぐ保証期間を確認しましょう。
住宅性能が低下する
外壁の塗装が剝がれると、住宅性能の低下につながる恐れがあります。
その理由は、建物を紫外線や雨風からガードできず、木材などの腐朽が進行するからです。
例えば、雨水が構造体にまで浸透すれば、建材が腐食するので断熱性や防音性、耐震性の低下が考えられます。
災害に見舞われたときなどの安全を確保できないため、早急に対処するのがおすすめです。
建物の資産価値が低下する
外壁塗装の剥がれを放置しておくと、資産価値が低下する恐れがあります。
なぜなら、美観が損なわれているだけでなく、住宅機能が低下している可能性も考えられるからです。
「外壁の剥がれだけで補修するのはもったいない」と思わず、定期的にメンテナンスすることで、資産価値を高く保つことができます。
剥がれの箇所が広がる
外壁の塗装が剥がれた状態を放置すると、周囲の塗装も徐々に剥がれてしまいます。
理由は、紫外線や雨風によって、日々劣化が進んでいるからです。
剥がれている部分が広範囲になるほど補修費用が高くなるので、早めに対応しましょう。
外壁塗装の実例|費用・施工内容を紹介
実際に外壁塗装を行った実例をご紹介します。
かかった費用や施工内容についてもお伝えしますので、工事を依頼する際の参考にしてみてください。
施工事例1
施工箇所 | 壁・雨樋・軒・破風・雨樋 |
施工期間 | 3週間 |
施工費用 | 70〜80万円 |
壁にヒビが入っている箇所が多数ありましたが、補修工事を行い、4回に分けて遮熱塗料を塗りました。
施工事例2
補修箇所 | 外壁・破風・雨樋塗装・コーキング増し打ち・ベランダ防水・シャッター補修工事 |
施工期間 | 約2週間 |
施工費用 | 80〜100万円 |
外壁の傷んでいる箇所が多かったので、下地処理を丁寧に行いました。
4回に分けて塗料を塗り重ね、雨樋の塗装もしたことできれいに仕上がりました。
施工事例3
施工箇所 | 壁・1階屋根・雨戸・物置・シャッター・破風・雨樋塗装・軒天井張り |
施工期間 | 約10日 |
施工費用 | 90〜110万円 |
壁の塗装のほか、屋根の裏側の部分も剥がれていたため上張り工事も行いました。
>関連記事:【茨城県の外壁塗装】4つの事例紹介│外壁塗装を成功に導く"コツ"も解説
施工不良による剥がれ・経年劣化によるひどい剥がれを防止する対策
施工不良による剥がれや経年劣化によるひどい剥がれを防止する対策方法について、以下で解説します。
施工不良による剥がれを防止
業者の施工不良による外壁塗装の剥がれを予防する方法は以下のとおりです。
- 信頼できる業者を選ぶ
- 契約書の内容を確認する
- 工程表を確認する
- 工事に立ち会う
- 各工程の施工前と施工後の写真を撮ってもらう
施工後のアフターフォローなどが心配な場合は、リフォーム瑕疵(かし)保険に登録しているかもチェックしておくといいでしょう。
リフォーム瑕疵保険に加入していれば、万が一建物の欠陥が見つかったときに補修費用を保険料でまかなえます。
万が一、施工業者が倒産していても保険金が発生するので安心です。
リフォーム工事1件ごとに登録手続きが必要なので、リフォーム施工前にリフォーム瑕疵保険に加入したいことを伝えましょう。
>関連記事:【リフォーム会社の選び方】3ステップで紹介│選び方7つのポイント・茨城県の施工事例も紹介
経年劣化によるひどい剥がれを防止
経年劣化による外壁塗装のひどい剥がれを防ぐために、劣化のサインをチェックするようにしましょう。
具体的には、以下のような劣化のサインを見ておくといいでしょう。
- 外壁を触ると粉っぽいものが手につかないか
- コケやカビが発生していないか
- コーキングが劣化していないか
- 鉄部分がサビていないか
- 木の部分が腐食していないか
これらを定期的に確認しておくことで、キレイな住宅を長く保つことができます。
なお、壁だけでなく建物全体の状態を確認するために、10年前後を目安に建物診断を受けておくと安心です。
まとめ|外壁塗装の剥がれは早めの対処を
外壁塗装が剥がれる原因や補修方法、外壁の剥がれを放置するリスクなどについて解説しました。
外壁の塗装が剥がれた状態を放置してしまうと、美観が損なわれるだけでなく、住宅機能の低下などにもつながります。
災害時の安全にも大きく関わるので、被害が深刻になる前に早めの補修をおすすめします。
茨城県の新築・リフォームは「エヌエス創建」まで
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