屋根のカバー工法にデメリットはある?メリットや費用相場、失敗を回避するコツも紹介

屋根のカバー工法にデメリットはある?メリットや費用相場、失敗を回避するコツも紹介

屋根のカバー工法には「下地の補修ができない」といったデメリットがある一方で、「葺き替えと比べると費用を抑えやすい」などのメリットがあります。

屋根のメンテナンスで後悔を回避するには、あらかじめカバー工法のデメリット・メリットを比べておくことが重要です。

そこで今回は、茨城の石岡エリアを中心に多くのご家族のリフォームのサポートをしているエヌエス創建が、屋根のカバー工法のデメリット・メリットを解説します。

屋根のカバー工法の費用相場やよくある質問もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

屋根のカバー工法とは

屋根のカバー工法とは

屋根の「カバー工法」とは、既存の屋根の上に新しい屋根を設置する方法で、「重ね葺き」とも呼ばれます。

一般的なカバー工法の手順は、以下のとおりです。

  1. 高圧洗浄で屋根材の表面をきれいにする
  2. 棟板金(屋根の一番高い位置に設置する板金)などを撤去する
  3. 既存の屋根材の上に防水シートを取りつける
  4. 新しい屋根材を設置する
  5. 棟板金などを取りつける

カバー工法では軽量な金属屋根を使用するケースが多く、「ガルバリウム鋼板」や「エスジーエル鋼板」などが主流です。

 

屋根のメンテナンス時期と費用相場を、こちらの記事でご紹介しています。

>屋根のメンテナンス時期と費用相場|注意点や劣化のサイン、施工事例、よくある質問も紹介

屋根のカバー工法のデメリット

屋根のカバー工法のデメリット

屋根のカバー工法のデメリットには、「下地の補修ができない」「カバー工法ができないケースがある」などの点が挙げられます。

「イメージと違う」といったミスマッチを避けるためにも、デメリットをチェックしておきましょう。

下地の補修ができない

屋根のカバー工法は既存の屋根を剥がさないため、基本的に下地の状態を確認・補修できません。

下地が劣化した状態でカバー工法を実施すると、新しい屋根材を固定する釘やビスが抜けるリスクがあり、強風時に屋根材が飛ばされてしまうケースがあります。

また、カバー工法後に雨漏りが発生した場合には、二重構造の屋根を剥がして原因を確認する必要があり、補修費用がかさむので注意が必要です。

築年数が経過しているなど、下地の劣化が想定される場合は葺き替えも視野に検討しましょう。

基本的に1度しか施工できない

屋根のカバー工法は、基本的に1度しか施工できません。

これは、カバー工法の屋根にさらに新しい屋根材を追加すると重量が過度に重くなり、建物への負担が増加するからです。

カバー工法を施工した屋根を将来的にメンテナンスする場合は、二重構造の屋根を撤去して葺き替える必要があり、通常の葺き替えよりも費用が高くなる傾向にあります。

将来的なメンテナンス計画を踏まえたうえで、カバー工法を選択することが重要です。

カバー工法ができないケースがある

カバー工法は、以下のように瓦屋根などの屋根には施工できないケースがほとんどです。

  • 瓦屋根
  • 年数が経過したトタン屋根
  • 劣化が激しいコロニアル屋根
  • 過去にカバー工法を施工した屋根
  • 下地の劣化が激しい屋根
  • 耐震性に懸念がある建物

カバー工法で軽量な金属屋根を利用する場合、屋根の重量増加は限定的で耐震性への影響は軽微とされているものの、耐震性に懸念がある建物は慎重な判断が求められます。

築年数が経過している住宅は、施工業者に相談してからカバー工法にするかどうかを決めましょう。

火災保険は適用外の場合がある

自然災害のあとに屋根をカバー工法で修復しようとする場合、火災保険の適用外となるケースが少なくありません。

これは、火災保険が自然災害による破損箇所を元の状態に戻すことを基本としており、カバー工法は原状回復に含まれないと解釈される傾向にあるからです。

ただし、契約プランによって補償の範囲や条件が異なり、カバー工法が火災保険の対象となる可能性もあるので、あらかじめ保険会社に確認しましょう。

屋根のカバー工法のメリット

屋根のカバー工法のメリット

屋根のカバー工法のメリットには、「葺き替えと比べると費用を抑えやすい」「断熱効果を期待できる」といった点があります。

デメリットだけではなくメリットも踏まえて、カバー工法を検討しましょう。

葺き替えと比べると費用を抑えやすい

屋根のカバー工法は、葺き替えと比べると費用を抑えやすいのが大きなメリットです。

これは、屋根のカバー工法は既存の屋根の解体をともなわず、屋根材の撤去・処分費用を減らせるからです。

また、アスベストが含まれた屋根材の撤去・処分費用は高くなりがちですが、カバー工法を選択することで費用を大幅に削減できる可能性があります。

工期が比較的短く済む

カバー工法は屋根材の撤去作業がないため、工期が比較的短く済むという特徴があります。

カバー工法と葺き替えの工期の比較は、以下のとおりです。

種類 工期の目安
カバー工法 5〜10日
葺き替え 10〜14日

 

なお、工期は建物の規模や天候などの条件によっても左右されるので、上記は目安として参考にしてください。

工期を短縮できれば、在宅時間の調整など工事中の生活への影響を最小限に抑えられることから、ストレスの軽減につながります。

工事の際に音や砂埃が発生しにくい

屋根材の撤去が不要なカバー工法は、工事の音や砂埃が発生しにくく、在宅中のストレスが少なく済みます

加えて、工事の音や砂埃などによるご近所トラブルのリスクを減らせるのもメリットです。

また、工事の音が気になるケースでも工期が短めなので、長期的にストレスを感じる心配もありません。

断熱効果を期待できる

カバー工法によって屋根が二重構造になると断熱効果を期待できるため、室内の暑さ・寒さの軽減につながります。

断熱効果を見込めるのは、既存の屋根と新しい屋根の間に空気層ができることで熱が伝わりにくくなり、外気の影響を受けづらくなるからです。

カバー工法の断熱効果を高めたい場合は、断熱材が一体となった屋根材を選びましょう。

 

古い家の断熱リフォームの種類や費用を、こちらの記事で解説しています。

>古い家の断熱リフォーム|種類や費用・価格を抑えるポイントを解説

屋根のカバー工法で失敗を回避するコツ

屋根のカバー工法で失敗を回避するコツ

屋根のカバー工法で失敗を回避するには、カバー工法の実績が豊富な施工業者に依頼することが大切です。

実績豊富な施工業者であれば、技術力やトラブルへの対応力が優れている可能性が高く、下地の劣化見落としや施工不良を回避しやすくなります。

屋根のカバー工法の業者選びで押さえておきたいその他のポイントは、以下のとおりです。

  • 築年数が経過しているなど、下地の劣化が懸念される場合は葺き替えも踏まえて検討する
  • 原則1度しか施工できないので、将来のメンテナンス計画を考慮して工法を決める
  • なるべく軽量な屋根材を採用して耐震性への影響を抑える
  • 火災保険を利用したい場合は事前に保険会社に適用されるかを確認する

施工業者のホームページなどから、カバー工法の実績や技術力などを確認しましょう。

屋根のカバー工法の費用相場

屋根のカバー工法の費用相場

屋根のカバー工法の費用相場は、80万円〜130万円が目安となっています。

ただし、以下の要素によって費用が変動するので、上記はあくまでも目安として参考にしてください。

  • 屋根の面積・形状
  • 屋根の勾配
  • 屋根材の種類・グレード
  • 追加工事の有無
  • 施工業者

一方で、屋根の葺き替えの費用相場は120万円~250万円が目安となるため、カバー工法にすることで大幅に費用を減らせる可能性があります。

 

外壁と屋根のリフォーム目安と費用節約ポイントを、こちらの記事でご紹介しています。

>外壁と屋根のリフォーム目安|費用節約ポイントも紹介

屋根のカバー工法に関するQ&A

屋根のカバー工法に関するQ&A

最後に、エヌエス創建が屋根のカバー工法に関するよくある質問を解説します。

カバー工法の寿命はどれくらい?

カバー工法で施工した屋根の耐用年数は、一般的に20~30年とされています。

ただし、カバー工法の耐用年数は利用する屋根材やメンテナンス頻度によっても異なります。

塗装とカバー工法ならどちらを選ぶべき?

塗装とカバー工法のどちらを選ぶべきかは、屋根の状態によって異なります。

たとえば、屋根の状態が比較的良好であれば「塗装」、屋根の表面に劣化が見られる場合は「カバー工法」がおすすめです。

最終的には、施工業者による点検を受けてから工法を決めましょう。

まとめ

屋根のカバー工法にデメリットはある?まとめ

屋根のカバー工法には「基本的に1度しか施工できない」といったデメリットがある反面、「工期・費用を抑えやすい」などのメリットがあります。

下地の劣化見落としや施工不良を避けるためにも、カバー工法の実績が豊富な施工業者に工事を依頼しましょう。

今回ご紹介した内容を、屋根のカバー工法を検討する際の参考にしていただけると幸いです。

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