新築住宅に窓はいらない?窓が少ない家が人気の理由|デメリットや施工事例、後悔を回避するポイントも解説

「新築住宅に窓はいらない?」「窓が少ない家が人気の理由を知りたい」とお考えの方へ。
ご自身の家づくりの方針に窓が少ない家が合うかどうかを判断するには、あらかじめ特徴を把握しておくことが大切です。
そこで今回は、茨城の石岡エリアを中心に多くのご家族の家づくりのサポートをしているエヌエス創建が、新築住宅に窓はいらないかや窓が少ない家のメリット・デメリットを解説します。
窓が少ない家で後悔を回避するポイントや施工事例もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
新築住宅に窓はいらないか

建築基準法では、採光や換気のために窓をはじめとする開口部を設けることを定めているため、新築住宅には基準を満たす窓が必要です。
たとえば、居室の場合は、床面積に対して原則7分の1以上の採光用の窓が求められます。
新築住宅には一定数の窓が必要ですが、近年ではそのなかでも窓が少ない家が人気を集めています。
窓が少ない家にはさまざまなメリット・デメリットがあり、次の章以降で解説するのでチェックしましょう。
窓が少ない家が人気の理由【メリット】

まず、窓が少ない家が人気の理由としてメリットを解説します。
1つでも魅力的だと感じたら、窓が少ない家も候補に入れて家づくりを検討しましょう。
シンプルモダンな外観に仕上げやすい
窓が少ない家は、凹凸が少なくすっきりした印象にまとめられるため、シンプルモダンな外観に仕上げやすいのがメリットです。
シンプルモダンな外観には、以下のような魅力があります。
- 装飾を抑えたデザインなので、洗練された雰囲気にできる
- デザインが時代に左右されにくく、長い期間住み続けても飽きがこない
- 周囲に溶け込みやすいことから、場所を選ばずに建てられる
上記のような特徴から、「おしゃれで洗練された住宅デザインにしたい」とお考えの方は、シンプルモダンな外観にしやすい窓が少ない家がおすすめです。
シンプルモダンな新築外観の特徴&おしゃれにするコツを、こちらの記事で解説しています。
>シンプルモダンな新築外観の特徴&おしゃれにするコツ|人気の理由や施工事例、注意点も解説
耐震性アップにつながる
窓が少ない家では、窓の数を抑えることで耐力壁を増やしやすくなるため、耐震性アップにつながります。
「耐力壁」とは、地震や風などの横方向からの力に抵抗して建物を支える壁のことです。
窓のサイズによっても異なりますが、耐力壁に窓を設けるのは難しい傾向にあり、耐力壁を増やせるのは窓が少ない家ならではのメリットだといえます。
また、窓の少ない家では、窓の位置に左右されずに比較的バランスよく耐力壁を配置できる点も耐震性の向上につながる理由の1つです。
断熱性が向上する
窓の数を減らすと窓から熱が出入りするのを防げるので、断熱性が高まります。
経済産業省の資源エネルギー庁によれば、窓などの開口部から熱が出入りする割合は以下のとおりです。
| 項目 | 割合 |
|---|---|
| 冬場の暖房時の熱が開口部から逃げる割合 | 約60% |
| 夏場の冷房時に室外から熱が入り込む割合 | 約70% |
また、窓からの熱の出入りを抑えて断熱性を高めると、以下のようなメリットがあります。
- 外気の影響を受けにくくなり、室内の暑さ・寒さを緩和できる
- 室内の熱が逃げづらく、冷暖房効率が高まって光熱費を削減しやすい
- 部屋と部屋の温度差が小さくなり、ヒートショックなどの健康被害のリスクを減らせる
「暑さ・寒さのストレスを軽減したい」「光熱費の負担を減らしたい」とお考えの方は、窓が少ない家を検討しましょう。
防犯性に優れた家を目指せる
窓が少ない家の場合、空き巣などが侵入するルートが限られるため、防犯性に優れた家を目指せます。
警察庁が公表している2024年のデータによれば、一戸建てにおける侵入窃盗の侵入口の種類と割合は以下のとおりです。
| 項目 | 割合 |
|---|---|
| 【1位】窓 | 52.9% |
| 【2位】表出入口 | 22% |
| 【3位】その他の出入口 | 15.1% |
上記のように窓は侵入窃盗の侵入口となりやすい場所ですが、窓の数を減らせば、侵入ルートが少なくなり、犯罪被害のリスクを抑えられます。
また、窓が少ない家は侵入しづらい印象を与えるので、空き巣のターゲットから外れる可能性が高まるのもポイントです。
プライバシー確保に役立つ
窓が少ない家では、窓を介して外からのぞかれるリスクが低く、プライバシー確保に役立ちます。
プライバシーが確保された家では、外からの視線を気にせずに、リラックスした気持ちでご家族の時間を過ごせるのが魅力です。
とくに以下のような条件の家は、外からの視線が気になりやすいので、窓が少ない家にするなど対策が欠かせません。
- 角地
- オープン外構を採用する場合
- 人通りが多い道路に面している場合
また、縦長の「スリット窓」や高い位置に設置する「高窓」など、のぞかれにくい窓を選ぶと、さらなるプライバシー保護の強化につながります。
建築コストを抑えやすい
窓が少ない家は窓設置に必要な以下のような費用を削減できることから、建築コストを抑えやすいのが特徴です。
- 窓本体の費用
- 施工費用
- 窓周辺の防水工事の費用
ただし、耐力壁を増やすケースなど、窓以外の費用が増える場合もあるので、見積もりを取得してから費用を判断しましょう。
また、窓の少ない家は窓周辺の隙間から雨水が侵入するリスクが低く、建築後のメンテナンス費用の負担も軽くできます。
新築の注文住宅にかかる費用内訳の相場を、こちらの記事で解説しています。
>新築の注文住宅にかかる費用内訳の相場|総費用の平均や支払いのタイミング、よくある質問も解説
茨城で新築を検討している方は、石岡エリアを中心に多くのご家族の家づくりのサポートをしているエヌエス創建にご相談ください。
エヌエス創建では、耐震・断熱・気密・耐久・省エネに優れた高性能住宅を標準仕様としています。
窓が少ない家のデメリット

続いて、窓が少ない家のデメリットを解説します。
窓が少ない家を検討する際は、メリットだけではなくデメリットも踏まえて検討しましょう。
閉塞感を感じる場合がある
窓が少ない家は以下のような理由から、閉塞感を感じる場合があります。
- 壁によって視線が外へ抜けない
- 日当たりを確保しにくい可能性がある
- 空気がよどむケースがある
とくに天井が低い部屋やサイズが小さい部屋の窓を減らすと、閉塞感が増してしまう場合があるため、注意が必要です。
加えて、空間の閉塞感はストレスの原因となるおそれがあり、極端に窓を減らすのは避けましょう。
換気しにくいケースがある
窓が少ない家は、空気の通り道を確保しづらく換気しにくいケースがあります。
換気がしにくいと汚れた空気が部屋に留まったり、湿気がこもってカビが発生したりするので注意しましょう。
建築後にサーキュレーターなどを使って換気の効率を上げることも可能ですが、窓の配置を工夫するなど新築時に効率よく換気できるアイデアを取り入れておくと手間を省けます。
地震・火災時の避難経路が限られる
ガラスを割ることで外へ脱出できるため、窓は地震・火災時に避難経路としても使えます。
窓が少ない家は、窓が一定数ある家と比較して緊急時の避難経路が限られるのがネックです。
緊急時には玄関ドアや勝手口ドアから外に出られない可能性もあり、さまざまなケースを想定して避難経路が確保できるように窓の配置を決めましょう。
窓が少ない家の施工事例【新築住宅】
ここでは、エヌエス創建が手がけた新築住宅のなかから、窓が少ない家の施工事例をご紹介します。
高窓から効率よく採光して開放感を演出している事例

こちらは、勾配天井に設けた高窓から効率よく採光し、LDKに開放感を演出している事例です。
また、勾配天井によって縦の空間に広がりが生まれており、明るく広々としたリビングでご家族の時間を過ごせます。

家の正面の窓は掃き出し窓のみに絞っており、すっきりとした印象に仕上がっています。
加えて、掃き出し窓の前に設置したシンボルツリーが目隠しとなっているため、外からの視線が気になりにくいのも特徴です。
家の正面の窓をスリット窓にしてプライバシーを確保している事例

こちらは、家の正面に縦長のスリット窓を採用し、採光とプライバシー保護を両立している事例です。
また、スリット窓やネイビーの外壁によって、外観全体がスタイリッシュな雰囲気にまとまっています。

夜間はスリット窓から漏れる光と玄関の間接照明の柔らかな光によって、上品な雰囲気を感じられます。
エヌエス創建の施工事例を、こちらよりご確認いただけます。
窓が少ない家で後悔を回避するポイント

最後に、窓が少ない家で後悔を回避するポイントをご紹介します。
内装の開放感にこだわる
窓の少ない家は、視線が外に抜けにくく閉塞感を感じるケースがあるため、内装の開放感にこだわって家づくりを進めましょう。
たとえば、以下のアイデアを取り入れると内装に開放感を演出しやすくなります。
- 壁や天井にホワイトなどの明るい色を使う
- 吹き抜けを設け、空間に広がりをつくる
- 室内窓を設置して視線が抜けるようにする
- 収納を充実させ、生活スペースを整理する
上記のアイデアを建築後に実施しようとすると、大がかりな工事が必要となるので、新築時の建築プランに含めることをおすすめします。
ナチュラルモダンな内装・間取りにする方法を、こちらの記事でご紹介しています。
>ナチュラルモダンな内装・間取りにする方法|新築計画のポイント
日当たりや風通しを確保する工夫を取り入れる
窓が少ない家は採光性や通風性が低くなってしまう場合もあり、以下のような日当たりや風通しを確保する工夫を取り入れることが大切です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日当たり | ・天窓や高窓など、高い位置に窓を設ける ・家の中央に中庭を設置する ・透明なパーテーションや室内窓で自然光が隣の部屋まで届くようにする |
| 風通し | ・空間の対角線上に窓を配置する ・高低差をつけて窓をレイアウトする ・採風タイプの玄関ドアや勝手口ドアを採用する |
上記の工夫を取り入れれば、窓の少ない家の魅力を最大限に活かしつつ、明るく快適な住まいを目指せます。
実績豊富な施工業者に家づくりを依頼する
実績豊富な施工業者に家づくりを依頼すると、窓が少ない家のデメリット解消につながるアドバイスをもらえるため、後悔を回避しやすくなります。
公式サイトなどから施工事例を確認し、窓が少ない家を手がけた実績があるかをチェックしましょう。
また、施工業者を選ぶ際は、実績以外にも対応エリア・住宅性能・費用感などを踏まえて、総合的に判断することをおすすめします。
まとめ

窓が少ない家には「断熱性が向上する」などのメリットがある一方で、「閉塞感を感じるケースがある」といったデメリットもあります。
なお、建築基準法で採光や換気のために開口部を設けることが規定されているので、新築住宅には一定数の窓が必要です。
今回ご紹介した内容を、新築住宅に窓がいらないかを検討する際の参考にしていただけると幸いです。
茨城県の新築・リフォームは「エヌエス創建」まで
エヌエス創建は、茨城県石岡市に本社を有する、地元に根ざした工務店です。
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