新築の外構費用の平均目安はどれくらいか|部分別の費用相場や費用がない場合の対処法も解説
「新築の外構費用の平均目安はどれくらい?」「新築の外構費用をどれくらい用意したらいいかわからない」とお考えの方は多くいらっしゃいます。
外構は住宅の印象を左右する場合もあるため、適切な予算を確保して計画を立てることが大切です。
そこで今回は、茨城の石岡エリアを中心に多くのご家族の家づくりのサポートをしているエヌエス創建が、新築の外構費用の平均目安はどれくらいかを解説します。
新築の外構の種類や外構費用がない・足りない場合の対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
新築の外構の種類
まず、新築の外構の種類をご紹介します。
費用の目安をチェックする前に、基本情報を押さえましょう。
オープン外構
「オープン外構」とは、住宅の敷地まわりに塀やフェンスを設置しないタイプのことです。
視界を遮る塀などがないオープン外構には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | ・日当たりや風通しを確保しやすい ・開放感のある外観を実現できる ・比較的コストを抑えやすい |
デメリット | ・住宅のなかが外から確認しやすい ・庭で遊んでいるお子さまが飛び出すリスクがある ・敷地内に侵入されやすい |
「開放感のある外観にしたい」「外構費用を減らしたい」とお考えの方に、オープン外構がおすすめです。
セミクローズ外構
「セミクローズ外構」とは、住宅の敷地まわりの一部に塀やフェンスを設置するタイプを指します。
セミクローズ外構のメリット・デメリットを、チェックしましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | ・ある程度の開放感がある ・洗濯物など見られたくないアイテムを隠せる ・窓近くに塀などを配置することで一定のプライバシーを確保できる |
デメリット | ・空き巣などが隠れる死角ができる ・オープン外構よりも費用がかかる傾向にある ・塀などの設置範囲によっては開放感が得られない |
「適度に開放感を演出しながらプライバシーを守りたい」とお考えの方に、セミクローズ外構が最適です。
クローズ外構
「クローズ外構」とは、住宅の敷地まわりを塀やフェンスで囲んでいるタイプのことで、道路や隣家との境界線をはっきりと区別できます。
クローズ外構のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | ・室内が見えにくく、プライバシーを確保できる ・お子さまの飛び出しを予防しやすい ・高級感を演出できる |
デメリット | ・空き巣などが隠れる死角が多い ・日当たりや風通しを損なうケースがある ・圧迫感を感じる場合がある |
「家族のプライバシーを守りたい」「立派な外観にしたい」とお考えの方に、クローズ外構がおすすめです。
新築の外構計画ポイントを、こちらの記事でご紹介しています。
>関連コラム:新築の外構計画ポイント|おしゃれで快適な仕上がりに
新築の外構費用の平均目安はどれくらいか
新築の外構費用の平均目安は建物本体価格の10%程度で、具体的には100万〜400万円とされています。
なお、国土交通省が公表している2023年度の「住宅市場動向調査報告書」によると、新築世帯の住宅建築資金は以下のとおりです。
年度 | 住宅建築資金 |
---|---|
2021 | 3,489万円 |
2022 | 3,866万円 |
2023 | 4,034万円 |
参考:政府統計の総合窓口e-Stat|国土交通省「令和5年度住宅市場動向調査報告書」
新築の外構費用を建物本体価格の10%程度と想定すると、上記のデータからも350万〜400万円が費用の目安だと考えられます。
ただし、どのような外構を希望するかによっても費用は変動するので、上記はあくまでも目安として参考にしてください。
次の章以降で、新築の外構費用の費用相場を部分別でご紹介するので、ご自身が取り入れたい外構の要素に合わせてチェックしましょう。
新築の外構費用の相場【部分別】
続いて、新築の外構費用の相場を部分別にご紹介します。
ご自身がイメージする外構と照らし合わせながら、費用感を確認しましょう。
今回ご紹介する費用は相場であり、素材や広さなどの条件によって変わるため、あくまでも目安として参考にしてください。
塀・囲い
新築の外構に塀・囲いを設置する場合の費用は、50万〜100万円が相場となります。
ただし、塀・囲いは以下の要素で費用が変わるので注意しましょう。
- 面積
- 長さ
- 素材
また、塀・囲いは高級感や重厚感を演出しやすい反面、高さや色などによっては圧迫感を感じるケースもあるので、施工業者と相談しながら決めることをおすすめします。
フェンス
新築の外構にフェンスを設ける際は、素材や長さによって異なるものの、20万〜60万円が費用相場です。
フェンスは素材の選択肢が広く、たとえば以下のような種類があります。
- 木材
- アルミ
- スチール
- 人工木・樹脂
費用はスチール<アルミ<人工木・樹脂<木材の順番で高くなるので、素材を決める場合は費用を踏まえて検討しましょう。
ガレージ・カーポート
新築にガレージ・カーポートを設置する場合の費用相場は20万〜100万円が目安で、詳細は以下のとおりです。
種類 | 費用相場 |
---|---|
土間コンクリート打ちのみで屋根なしの場合(①) | 20万円 |
①にガレージ・カーポートを追加する場合 | 40万〜100万円 |
上記は車1台分の費用であり、2台以上の場合は車の台数に応じてスペースが広くなるため、費用も比例して増加します。
また、ガレージの素材によっては100万円以上かかるケースもあり、たとえば鉄骨でつくると1台分あたり150万円〜が目安です。
ガレージ・カーポートを検討する際は、素材や広さに注意して予算オーバーを防ぎましょう。
門まわり
新築の門まわりを整える場合の外構費用は、素材によって違いがあるものの、15万〜30万円が相場です。
門まわりには、以下の要素が含まれます。
- 門扉
- 門塀
- 表札
- ポスト
門まわりは道路からよく見える部分であり、住宅の印象を左右するため、素材・デザイン性・防犯性にこだわりながら検討しましょう。
新築ポストの選び方を、こちらの記事で解説しています。
玄関アプローチ
「玄関アプローチ」とは門から玄関までの通路を指し、コンクリート・レンガ・芝生などが素材として使われます。
新築の玄関アプローチを整備する際は、10万〜60万円の外構費用がかかる傾向にあります。
玄関アプローチは施工面積や使用する素材によって費用が変化し、たとえばコンクリートよりもレンガのほうが費用がかさむのが一般的です。
庭
新築の外構として庭を取り入れる際は10万〜100万円が費用相場で、詳細は以下のとおりです。
種類 | 費用相場 |
---|---|
【簡易的な工事】 例:芝生の設置 |
10万円 |
【庭全体の工事】 例:植栽やデッキの設置 |
50万〜100万円 |
上記のように、庭は工事内容によって費用に大きな差があるため、どこまでこだわるか明確にしておくことが重要です。
また、植栽を設置する場合は成長に合わせて剪定する必要があるので、メンテナンスの手間を踏まえて検討しましょう。
ウッドデッキ・テラス
新築にウッドデッキ・テラスを設置する際の費用相場は、50万円前後が目安です。
ウッドデッキ・テラスは以下の要素によって費用が変動するので、注意しましょう。
- 広さ
- 素材
- 屋根の有無
ウッドデッキ・テラスの素材には天然木と人工木の種類があり、湿気や日焼けに強く耐久性に優れた人工木のほうが高額となります。
照明
照明の種類によっても異なりますが、新築の外構に照明を設置する場合は2万〜6万円/本が費用相場です。
外構に設置する照明には、以下のような種類があります。
- グランドライト:地面やデッキに埋め込む
- アップライト:植樹や壁の下部に設置する
- ダウンライト:足元を照らす
- ウォールライト:壁面を照らす
- ポールライト:支柱の上に照明器具が設けられている
- 門灯:門や玄関口に取りつける
照明を検討する際は、費用はもちろん、どのような雰囲気に演出できるかチェックしてから決めましょう。
新築の外構費用を抑えるコツ
ここでは、新築の外構費用を抑えるコツを解説します。
それぞれのポイントを押さえて、外構費用の負担を軽減しましょう。
外構の一部をDIYする
新築の外構費用を抑えたい場合には、外構の一部をDIYすることも検討しましょう。
たとえば、以下のような部分はDIYできる可能性があります。
- 砂利を敷く
- 庭木や植物を植える
- ポストを設置する
カーポートやフェンスの設置などはDIYするのが難しいので、施工業者に依頼してください。
割高な素材の利用は避ける
新築の外構費用は使用する素材によって変動するケースが多く、費用を抑えるには割高な素材の利用を避ける必要があります。
たとえば、玄関アプローチをレンガではなくコンクリートにしたり、フェンスを木材ではなく樹脂にしたりする方法があります。
ただし、素材によって外観の印象が変わってしまう場合があるので、デザインテイストの方向性を踏まえて素材を考えましょう。
セミクローズ外構やオープン外構を採用する
敷地の周囲を囲む塀やフェンスが一部もしくはないセミクローズ外構やオープン外構を採用すると、費用を抑えやすくなります。
一方で、クローズ外構は塀やフェンスの面積が多いため費用がかさみやすく、あらかじめどれくらいの費用がかかるか把握することが重要です。
また、外構の要素を検討する際には、憧れだけで取り入れるのではなく、メンテナンス費用やライフスタイルに合うかを踏まえてから決めましょう。
新築の外構費用がない・足りない場合の対処法
新築の外構費用がない・足りない場合の対処法は、以下のとおりです。
- ご自身で対応できる箇所はDIYで実施する
- シンプルな外構デザインにする
- 必要最低限の箇所のみを工事する
- 外構の優先順位を明確にして低い箇所を削る
外構工事を実施しないと視線を遮る部分がないため、プライバシーが確保できなかったり、防犯性が低下したりするので注意しましょう。
外構工事がどこまでできるか不安な場合は、打ち合わせ時に施工業者に予算を伝えて、プロから外構のアイデアやアドバイスをもらうことをおすすめします。
新築外構を200万でどこまで可能かについて、こちらの記事で解説しています。
>関連コラム:新築外構、200万でどこまで可能か|具体事例と節約方法
まとめ
新築の外構費用の平均目安は、建物本体価格の10%程度とされています。
新築の外構費用を抑えたい場合には、一部をDIYで対応したり、塀やフェンスの面積が少ないセミクローズ外構やオープン外構を採用したりしましょう。
今回ご紹介した内容を、新築の外構費用を検討する際の参考にしていただけると幸いです。
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